【インタビュー】学生さん、公務員ってどうですか?その3

こんにちは。サポーターズ代表の鵜飼洋一郎です。


インタビューその1インタビューその2に続いて、今回が最終回です。

途中参加の学生さんが増え、インタビュアーの空回りも回転数を増していきます。さて、結末はいかに?


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(うかい)

今日はありがとうございます。今の時間までこんなような話をしてたんですけど、安定、地味、楽そう、暇そうって話とか、モテそうとか、何やってるかよく分からないとか。モテそうって、男子が公務員限定の婚活とかあるらしいですね。

でも、ちょうど「公務員って言ってもいろいろあるよね」って話をしてたところなので、公務員になんとなくなりたい人もさることながら、公務員となんとなく結婚したい人ってのも大丈夫なのかなって思ったりしますけど。ちなみに皆さんは、民間とか公務員とか。


(Cくん)

まだこれから。


(うかい)

そうですか。イメージは、ってのはこんな感じなんですけど、あと、会ったことがある公務員って話は、学校の先生もそうだねとか、議員さんとかもそうだね、みたいな話をしていたんですよ。公務員のイメージとか、あと、そもそも公務員のことをあまり考えたことがないとかでもいいんですけど、何かありますか。


(Cくん)

あまり考えたことが…。


(うかい)

……ですよね。

就職活動が本番に入ると、公務員を意識するようなこともあるんじゃないかなと思うんですけど。もしかしたら今後、公務員ってことも考えることがあるかもしれませんけど。皆さんは、今までに公務員に会ったことがあるとか、話したことがあるとかは。


(Cくん)

警察官に。


(うかい)

警察官、何か、捕まった? (笑)


(Cくん)

(笑)自転車の検問で。


(Aさん)

私もやられた。「本当は5万だよ」って言われた。ライトが壊れて付けれなかった。


(うかい)

個人的にはそういう「本当は」とか言う個人的な裁量はよくないと思うけども。


(Cくん)

あ、ここに来るときにも誰か捕まってましたよ。反対側の横断歩道で。


(うかい)

関わりあいのないように。

公務員に会ってあんまり気分良くなることがあった人って少ないのかな。

市役所とかで住民票とか取ったことは。


(Cくん)

ああ、案内係の人とか。説明が下手くそで。「ここ行って」とか「あの辺で」とか。

「あの辺」ってどこだよって。


(うかい)

それは「わたくしご案内しますので、こちらにどうぞ」って言うのが普通だと思いますけど。ただ、役人は色んな人がいまして、程度の差でもありますけど、ひとつ「首にならない」というのがありまして。どうにも仕事ができない人を首にすると、ニュースになるくらいで。分限免職。


(Bくん)

そういうところも、安定ってことなんですかね。


(うかい)

確かに、でも、この先も首にならないかというと、そうでもないかもしれない。社会に出るという言い方は好きではないんですが、社会に出る、就職すると、役人と関わる場面もしばしば出てくるかもしれませんので、今後、いろんな公務員に会われるかもしれないですけど、とにかく色々な公務員の仕事があるということを憶えてもらっていたら、いいかもしれないです。


(うかい)

あと、公務員ですけど、就活との関係では。


(Dさん)

公務員、向いてないだろうなって。


(うかい)

それは、どの辺が。


(Dさん)

うーんと、スリルがなさそう?安定しすぎてる?


(うかい)

それはどういうイメージ。


(Dさん)

私のイメージでしかないんですけど。ノルマとかがなさそうなので、伸びしろがなさそう。

私が伸びなさそう。


(Aさん)

華やかな職業が好きだよね。花形職業。あなた。


(Dさん)

あーでも、一日中座って、ってのは向いていないので。動いていないと。


(うかい)

○○くんは、就活は。進学を考えていたりとか。


(Bくん)

あー、就活だと思います。


(うかい)

公務員を選ぶということはあるだろうか。


(Bくん)

現時点でないような気がします。なんとなく。


(うかい)

なんとなくの正体ってのは、ありそうですか。


(Bくん)

まず勉強量が多くて。

あれ、ついていけない。


(うかい)

公務員ってよくわからない勉強をいっぱいしなければならなくて、試験に受からないとなれないもんですから。逆に、試験に受かればなっちゃえると。なっちゃって、採用が決まるとゴールだ!って感じの人が少なくないんですよ。

安定、あと給料も、恐ろしくもらっているってイメージのある人も多いんですけど、私の手取り、税込みで○○万円くらいなんですよ。思ったよりは多くないでしょ。あと、楽そうだと思って入ったら、思ったより楽じゃなかったとか。あと、僕、いちばんブラックだったときは年に1100時間くらい残業があったりしたときがあったりとか。まあでも、時期的にもどういう時期に皆さんにこういう話をしていけばいいいとか分からなかったんですけど。


(Dさん)

たぶん、夏前くらいですよ。公務員って。始めるの。


(うかい)

民間と公務員の話って、夏ぐらい?いつ頃民間って決めました。


(Dさん)

私は、はなから民間のつもりだったので。

公務員の授業があったんですけど、それを受講していないと公務員志望にならないので。


(Aさん)

あれ、一応春休みからあったよね。


(うかい)

2年の春休みに、何を基準に、公務員にって決めてるんでしょうね。

公務員って、進路選択でちょっと特殊だと思うんですよね。民間の就職活動と比べて。民間って、なぜわが社を選んだんですか、みたいなことをしつこく聞かれて、そういうのを繰り返していく中で自分の適性とかを考えていくみたいなところがあるんですけど、公務員はそういうことを一切考えないで試験が受けられるので。2年生の終わりぐらいで、何を基準に人生を決めるような選択をしているのかというと、それはどういうことなんでしょうね。

そろそろタイムアップなんですが、何か、ぶっちゃけた話を役人に聞いてみたいということがあれば。


(全員)

公務員についてあまり知らないので、

聞きたいことと言っても特にないです。


(うかい)

じゃあ、意外な生態とかを言った方がいいのかな。話のネタ的な。まあでも、時間もありませんね。すみません。今日は、ありがとうございました。僕もこの先どんな活動をしていくか分かりませんが、公務員のことで何か困ったことがあったら言ってください。ありがとうございました。



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約45分程度ですが、貴重な体験をさせてもらいました。ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。


このインタビュー、たくさんの気付きを頂いたんですけど、私がこれを書き起こしていていちばんストレートに自分に対して感じたことは、

「公務員、公務員って、ああもう、自意識過剰だなあ」

ってことです。


ここは、公務員が、と言っていいのか、単に私が、と言っていいのかそこはちょっと自信がありませんが、

普通の人が普通に生きてて、別に公務員がどうのこうのって感じるタイミングなんて無いですね。

ただ、その半面、そうは言っても「公務員ってこんなの」みたいなイメージが全くない人もいないようにも感じます。


公務員なるもの、不思議なカテゴリ、不思議なワードです。


あと、やっぱり

公務員を目指す=膨大な受験勉強

をしなければならないという採用慣行は、公務員社会に今となっては影を落としていると感じました。例えば国家公務員総合職で天下国家を動かしていってもらうようなジャンルはそりゃあちょっと別ですが、今回お話を聞かせてもらった学生さんたちも、

試験制度が違ってたなら公務員を目指してくれたかもしれないのになあ

と思うと、これは残念な話だと思います。


公務員試験が、ああいった内容で人材の何を測ろうとしているのか、というのも大きな問題ですが、もっと大きな問題は、「この難しい筆記試験で点数取れるような人を私たちは採用したいですよ 」という暗黙のメッセージを発信していることにあるように思うのです。

あの種の試験に強い人や、安定志向の強い人が、それこそ2年生の春休みごろから先駆けて試験勉強に取り組んで、そうじゃない人は公務員に関わってもらわなくてOKですよ、というメッセージを事実上強烈に発信し続けているというのは、

いったい、行政の人材をどうしていきたい仕組みなのか、自分はよくわかりません。


今日は、これまで。

公務員キャリアトーカーズ

公務員が組織を飛び出て、色んな方とシゴトについてトークするボランタリーな活動です。

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